クリニック通信

子宮頸がんワクチンについて(2019.4.8)

子宮頸がんワクチンは現在も定期接種できるワクチンです。
小学6年生から高校1年生相当の間に接種することができます。しかしながら、接種率は1%未満にとどまっています。

子宮頸がん・子宮頸がんワクチンについて、日本産科婦人科学会ホームページで「一般の皆様へ」から 「子宮頸がんとHPVワクチンとHPVに関する正しい理解のために」という資料がご覧になれます。また、さらに詳しい「子宮頸がんとHPVワクチンとHPVに関する最新の知識と正しい理解のために」という資料もあります。

接種対象の方、保護者の方、関心のある方はぜひご覧ください。
厚生労働省から本人・保護者向けのパンフレットもあります。

その他、最近報告された論文をご紹介します。
1つ目は名古屋市の住民を対象とした調査です。子宮頸がんワクチンを接種した方とそうでない方合計29846名に、24項目の多様な症状(疼痛、運動障害など)について出現頻度の差をみたものです。結果は、接種した群、接種しなかった群の間に症状の発生頻度に有意差がないというものでした。WHO(世界保健機構)は子宮頸がんワクチンが導入されてから継続して、副反応について調査していますが、その結果と合致するものでした。

2つ目は子宮頸がん対策に積極的に取り組んでいるオーストラリアからの報告です。2015年10万人あたり7人台の発生率が、このままの対策が継続された場合、2028年までに4人以下、2066年までに1名以下になると予測されています。同国では2007年に子宮頸がんワクチンが導入され接種率は80%近くあり、2013年からは男児にも接種開始しています。男児・男性にも接種することは他の先進国でも取り組まれています。

ご質問、ご不明な点がありましたらお気軽にお尋ねください。できるだけ正確な情報をお伝えし、不安なことも一緒に考えさせていただければと思っています。

平成31年4月8日

津田沼こどもクリニック 久保田博昭